
英IHGホテルズ&リゾーツは18日、2029年に大阪市内に大型ホテルを開業すると発表した。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のそばで、総客室数は817室とIHGの新築ホテルでは国内最大規模となる。近隣の人工島では30年にカジノを含む統合型リゾート(IR)がオープンする予定で、新たな富裕層やビジネス客の宿泊需要を取り込む。
ホテルは2棟で構成し、「インターコンチネンタル」(244室)、「キンプトン」(246室)、「ホリデイ・イン ホテルズ&リゾーツ」(327室)の3ブランドをそれぞれ導入する。IHGは運営に特化し、土地建物は鹿島・日本郵政不動産(東京・千代田)・SMFLみらいパートナーズ(同)・京阪神ビルディングの4社が出資する合同会社が所有する。

新ホテルからは大阪湾上の人工島、夢洲(ゆめしま)で30年秋に開業するIR施設にも車で10分ほどと近い。JR西日本が桜島線の鉄道延伸も検討しており、新ホテルと夢洲の交通アクセスの向上も見込まれる。
IRにはカジノのほか、大規模なMICE(国際会議や展示会)施設も併設する。夢洲では大阪・関西万博も開かれ、会場跡地ではウオーターパークやサーキットを整備する構想も持ち上がっている。国際観光都市としての発展に向け、大阪湾沿いのウオーターフロント開発が本格化する。
日本事業を統括するIHG・ANA・ホテルズグループジャパン(東京・港)のアビジェイ・サンディリアCEO(最高経営責任者)は「大阪は梅田や難波がメインのエリアだが、大阪湾に面する西側は未開発の土地がたくさんある。将来発展する可能性があり、大阪に新しい魅力をつくるプロジェクトになる」と述べた。
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