運転士不足を背景に臨港バスは6年ぶりに川崎大師へ直行するバスを走らせる

川崎鶴見臨港バス(川崎市)が川崎大師への初詣需要に応じ、2026年1月1〜3日にJR川崎駅前と川崎大師をノンストップで結ぶ直通バスを6年ぶりに運行する。深刻化する運転手不足が背景にある。所要時間が短い直行バスを復活させて運行効率を高め、25年よりも少ない運転手で多客期を乗り切る。

25年の正月三が日は、利用状況に応じて各バス停に止まる通常のバスを増発した。増発に伴い1日あたり追加で運転手が6人必要だった。26年も増発するが、直行バス復活により追加は4人に抑えられるという。

所要時間は通常のバスだと23〜25分なのに対し、直行バスは14〜15分に短縮できる。時間短縮で輸送を効率化でき、通常のバスを含めた本数は1日あたり往復176本と25年よりも25本増やせる。

三が日の利用客の多くが川崎大師に向かう初詣客であるのと、通常の路線バスもあるため、直行バスを走らせても途中のバス停を利用する人への負担は重くないと判断した。

川崎大師への初詣は京浜急行電鉄大師線の川崎大師駅を利用する人も多い。一方、JR川崎駅前から川崎大師を結ぶ臨港バスには乗り場が近いJR利用客に加え、高齢者向け優遇乗車制度「敬老パス」所有者からの需要が根強くある。

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