米運用会社のファラロン・キャピタル・マネジメントは18日、同社が投資するT&Dホールディングス(HD)の株主に対する株主調査の結果を公表した。ファラロンは6月下旬開催のT&DHDの株主総会で社外取締役2人の選任を求める議案を提出していた。T&DHD傘下の太陽生命保険の収益性向上やガバナンス強化を改めて要求した。

資産運用会社やヘッジファンドなど、12社が調査に応じた。株主の75%がT&DHDのグループ構造が企業価値最大化の観点から最適ではないと回答したほか、92%が太陽生命の収益性の課題に対し取締役会が十分な経営監督をしていないと答えた。

ファラロンはT&DHDに対し、調査結果を真摯に受け止め2026年度からの中期経営計画で経営課題の改善を目標として盛り込むよう求めた。具体的には太陽生命の販売チャネルの見直しによる収益性の向上を要求したほか、太陽生命や大同生命保険社長によるT&DHD取締役の兼務を廃止し、ガバナンスの向上に取り組むよう求めた。

ファラロンはT&Dに対し2008年から投資を始め、約4.6%保有する。23年4月から経営改善を求める書簡を送付し、経営陣と複数回の面談を重ねてきた。

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