経済産業省本館=東京都千代田区霞が関1で2019年2月2日、本橋和夫撮影

 経済産業省が電気自動車(EV)などエコカーの購入者向け補助金の見直しを発表しました。EVの補助金上限は40万円増えますが、燃料電池車(FCV)は105万円減ります。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「エコカー補助金の見直し」を解説します。

Q エコカー補助金ってどんなものなの?

A 電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)など環境にやさしい車を買う人に、国が一部お金を支援する制度です。

Q 今回の見直しで何が変わるの?

A EVの補助金上限が90万円から130万円に増え、プラグインハイブリッド車(PHV)も60万円から85万円に上がります。一方、FCVは255万円から150万円に減ります。

Q どうしてFCVの補助金だけ大きく減るの?

A これまで日本メーカーが得意なFCVへの補助が多く、アメリカが「不公平だ」と問題視していたため、日米の交渉で補助額の差を小さくするために減額が決まりました。

Q アメリカはどんなことを言っていたの?

A 米通商代表部(USTR)は「日本の補助金は非関税障壁だ」と批判していました。

Q 補助金の対象になるのはいつからの車なの?

A 26年1月1日以降に登録される車が対象で、FCVだけは4月1日以降に登録された車が対象です。

Q 軽EVの補助金はどうなるの?

A 補助金額は58万円で変わりません。

Q EVに新しい税金がかかるって本当?

A 政府・与党は、ガソリン車より重いEVが道路に負担をかけるとして、重さに応じた新しい税金を検討しています。EVの補助額を上げる一方で、新しい税を検討していることから、政策の矛盾も指摘されています。

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