高市早苗首相(自民党総裁)と国民民主党の玉木雄一郎代表が18日、国会内で会談し、所得税がかかり始める「年収の壁」を160万円から178万円に引き上げることで合意しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「年収の壁と基礎控除の拡大」について解説します。
Q 年収の壁ってどのような意味なの?
A 年収がある金額を超えると所得税がかかり始めるラインのことです。今までは160万円がその基準でした。
Q どうして引き上げることになったの?
A 物価が上がっていることや、中間層も支援するために、年収の壁を178万円に上げることが決まりました。
Q 基礎控除についても何か変わるの?
A 基礎控除は、最低限の生活費には税金をかけないために、所得から差し引ける金額のことです。「基礎控除」のさらなる上乗せの対象を、年収665万円以下の層に広げました。
Q その結果どうなるの?
A 年収665万円以下の人たちが、基礎控除の上乗せなどで手取りが増えるようになります。
Q 今回の年収の壁の引き上げで税金が安くなるの?。
A 国民民主党によると、納税者の減税額は25年度改正分と合わせて1人あたり2万7000円から5万6000円くらいとなる見込みです。
Q 納税者には朗報だけど、国は大丈夫なの?
A 6500億円の税収が失われて財政悪化が進むことになります。
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