川崎車両が開発した新型の鉄道用車両「グリーンデック」

川崎重工業は19日、傘下の川崎車両が新型の鉄道用車両「GreenDEC(グリーンデック)」を開発したと発表した。ディーゼル機関で発電してモーターを動かす「電気式気動車」と呼ぶ方式だ。将来的に一部の部品を取り換えて水素による駆動にも対応できる構造とした。

グリーンデックは長さ18メートル、幅2.8メートルで設計上の最高速度は時速95キロメートル。非電化のローカル線などでの利用を想定する。電気式気動車は、これまで一般的だったディーゼル式の気動車と比べて電車と共用できる部品が多く、メンテナンスなどの負担を抑えやすい。川重グループが手掛けるのは初めてという。

まず第三セクターの天竜浜名湖鉄道(浜松市)と甘木鉄道(福岡県朝倉市)で採用された。2026年に営業運転を始める予定だ。将来は一部の部品を取り換えて天然ガスや水素を使う仕様にも転換しやすい構造にしたという。

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