アルプスアルパインは、新型の3軸地磁気センサー「HSCDTD015A」の販売を開始したと発表した。従来品と同じサイズを維持しながら分解能を2倍に向上し、ノイズを3分の1、消費電流を約2分の1に削減した。スマートフォンや仮想現実（VR）/拡張現実（AR）機器などの用途を想定している。2029年までに年間590万個の量産を見込む。
200ヘルツの高速応答に対応し、頭部の向き検出や、複数センサーを活用する「センサーフュージョン」による姿勢推定など、VRやAR機器に求められる精密な姿勢制御の用途に使用できる。省電力設計により、スマホやウエアラブル機器にも適しているという。
同社の従来品「HSCDTD008A」は主にスマホ向けに開発され、販売開始から約12年が経過している。近年、VR機器や高性能スマートデバイスの普及により、より高い分解能と低ノイズ性能を兼ね備えた地磁気センサーが求められていることから、後継モデルとして新型センサーを開発した。
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