電子情報技術産業協会(JEITA)が19日発表した10月の電子部品出荷額は、前年同期比3%増の3990億円だった。前年同月比としては2カ月連続のプラスだった。市場規模の大きなコンデンサーで伸びが続いており、全体の出荷額を押し上げた。

コンデンサーの出荷額は10%増えて1477億円で、9カ月連続のプラスとなった。コンデンサーは電気を一時的にためることで、電子回路内の電圧を制御する役割を担う。生成AI(人工知能)の機能を搭載した機器の広がりから、スマートフォンやデータセンターに使うサーバーなどで搭載点数が増えている。

接続部品のコネクターは5%増の569億円だった。産業用ロボットやファクトリーオートメーション(FA)など産業機器向け需要の回復が下支えとなり、伸びにつながったとみられる。国・地域別の出荷額でみると、米州向けが459億円と6%増えた。中国向けは1%減の1361億円だった。

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