東北大学発スタートアップのアイラト(仙台市)の角谷倫之代表が、18日に中小企業基盤整備機構(中小機構)が開催した「第25回ジャパンベンチャーアワード(JVA)」で科学技術政策担当大臣賞を受賞した。同社は人工知能(AI)を活用したがん放射線治療計画支援ソフトウエアを手掛けている。
JVAは創業後おおむね15年以内の起業家を表彰している。科学技術政策担当大臣賞は革新性に優れた科学技術をもとに社会課題の解決に取り組む経営者に授与する。
アイラトは強度変調放射線治療(IMRT)と呼ばれるがん治療の計画作成ソフトを手掛ける。患者への負荷を抑えられる一方、計画作成に6時間ほどかかるなど医療従事者の負担が重い。同社のAIソフトなら20分程度で計画を作成できる。先端技術の活用に加え、住友商事と海外代理店契約を結ぶなどグローバル展開の手法も評価された。
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