フリーイルカ(上左)、イルカ定期券(上右)、シニアイルカ㊦

高松琴平電気鉄道(琴電、高松市)と、ことでんバス(同)は19日、2026年2月1日からICカード「IruCa(イルカ)」の回数割引サービスを一部廃止すると発表した。65歳以上が対象のシニアイルカは新規発行をやめてカードも廃止する。物価高や賃上げなどで経営状況が厳しいことを理由としている。

これまで鉄道では誰でも使えるフリーイルカやシニアイルカなどを利用すると、乗車回数に応じて5〜40%の割引運賃が適用されていた。24年度は合計160万8000件の利用があったという。サービス廃止により年間2900万円の増収を見込む。ことでんバスも同800万円の増収となる。

回数割引は回数券廃止に伴う代替策として05年に始まった。琴電は「増収分は安全維持のための設備修繕のほか、賃上げや労働環境整備などによる人手確保に充てる」としている。

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