
三菱商事は19日、液化天然ガス(LNG)を主力とする地球環境エネルギーグループと、再生可能エネルギー発電所などを扱う電力ソリューショングループを2026年4月1日付で統合し、エネルギー&パワーソリューショングループを設立すると発表した。エネルギーを総合的に手掛け、開発や販売などで相乗効果を高める。
三菱商事は金属や食品、自動車など8つのグループを抱え、2つあったエネルギー系を1つに統合することで7つのグループ制に移行する。
新たなエネルギー&パワーソリューショングループでは天然ガスやLNG、再生航空燃料(SAF)などの次世代事業、再エネ発電所の開発などを一体的に手掛ける。国内外では石油やガス会社が再エネ発電所を開発するなど、各分野の相関性が高まっており、三菱商事も一体的な運用が必要と判断した。
エネルギー&パワーソリューショングループの最高経営責任者(CEO)には、地球環境エネルギーグループの斉藤勝・常務執行役員が就く。電力ソリューショングループの岡藤裕治・常務執行役員は、国内電力事業を管掌する特命担当役員に就任する。
米国内でLNGや発電所など出資先の事業会社を一体的に運営する新会社、MCエナジーズ・コーポレーションを新設することも発表した。
地球環境エネルギーグループは世界各地で天然ガスやLNGの権益をもち、電力会社やガス会社に発電用燃料や都市ガス原料として販売している。電力ソリューショングループは太陽光発電所の米ネグザンプや、オランダ電力会社のエネコなどをもつ。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。