
島津製作所は26日、食品に含まれる水分の割合を電磁波で測る新装置を開発したと発表した。パックご飯や菓子などが規定の水分量で生産できているかどうかを効率的に検査できる。同日発売し、希望販売価格は550万円から。食品メーカーなどに売り込み、1年間で100台の販売を目指す。
開発したのは食品工場向けのインライン水分率モニター「MMSシリーズ」。微弱な電磁波をあてて反射や透過を分析することで素早く高精度に水分の割合を測れるという。食品工場の生産ラインに設置し、ベルト上を流れてくる製品を全数検査する用途を見込む。
食品製造では米や小麦粉などの材料や水分が正しい割合になるように管理するのが重要だ。これまでは一部の製品を抜き取って乾燥させるなどして水分率を測ることが多かった。新装置では0.6秒ほどの時間でプラスマイナス1%以内の精度で水分率を計測でき、効率化につながるという。

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