九州電力の玄海原子力発電所3号機(佐賀県玄海町)

玄海原子力発電所(佐賀県玄海町)の敷地内にドローン(無人機)とみられる3つの飛行物体が侵入したことについて、九州電力は通報など対応の改善策の骨子を原子力規制庁に示した。通報までの即時性の改善や初動対応の体制拡充などに取り組む。

ドローンとみられる光は7月26日午後9時ごろ玄海原発で警備員が発見した。九電は同日、原子力施設の運転に影響を及ぼす恐れがあるとして「核物質防護情報」を原子力規制委に通報した。目視で確認後、約50分かかっていた。

九電は8月7日に原子力規制庁と面談し、12日に改善策の骨子を提示した。

九電は事案を認知してから通報するまでの対応時間の目安を設定して即時性を改善する。原子力規制委が職員を集める「情報収集事態」に該当するかどうかの判断基準も明確にする。

情報収集事態に至る可能性があると判断した時点で社内の関係者を集めるなど初動対応を拡充するほか、国とも連携する。

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