
イオンは22日、食品スーパー事業の再編について詳細を公表した。上場子会社のユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(USMH)傘下に関東のダイエー、ピーコックストアを統合する。関西ではダイエーと同社子会社の光洋(大阪府茨木市)を経営統合する。グループ再編で約40億円のシナジー(統合効果)をめざす。
2026年3月1日付でUSMH傘下のマックスバリュ関東(東京・江東)にダイエーの関東事業、ピーコックストアを手掛けるイオンマーケットを統合する。マックスバリュ関東は社名を「イオンフードスタイル」に変更する。USMHは両社を傘下に加えることで連結売上高は1兆円を超える規模となる。
ダイエーは本社を大阪府に移し、東京都江東区にあるダイエー本社跡地にはイオンフードスタイルが本社機能を構える。ダイエーは子会社の光洋と経営統合することで規模を拡大し、強みである生鮮や総菜など食品や知名度を武器に成長を目指す。
足元でダイエーは関東に78店舗を展開する。そのうち62店舗をイオンフードスタイルに移管。残りは一部の総合スーパー(GMS)を閉店したり、イオンリテールなどイオングループ内企業に割り振ったりして最適化する。
新会社ではこれまで子会社ごとに別々に行っていた商品調達や物流機能を統一する。両機能や本社機能の統合などによる年間のコスト削減効果は、関東と関西を合わせて約40億円を見込む。USMH傘下の企業との共同調達や、イオンの物流会社などとの連携も模索する。
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