三井金属の八戸製錬は一部が復旧した(青森県八戸市)

三井金属は22日、8日に青森県東方沖で発生した地震で停止していた八戸製錬(青森県八戸市)の設備が一部復旧したと発表した。同拠点は亜鉛製錬を手掛け、国内向けの需要には応えられるとの見通しも明らかにした。残る設備は、復旧に4カ月かかるという従来の見込みから変化はない。

八戸製錬では2つの生産設備の稼働が止まっていた。純度98.5%以上の「蒸留亜鉛」の生産設備である溶鉱炉が18日から通常操業に復帰した。蒸留亜鉛は橋梁やガードレール、信号機の支柱など屋外構造物の防さび用めっき材料として使う。

純度99.995%以上の「精留亜鉛」をつくる精留塔の復旧は、従来の見通し通り4カ月かかる。精留亜鉛は自動車用亜鉛めっき鋼板に使う。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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