
東京都は23日、都心と臨海部を結ぶ「東京BRT(バス高速輸送システム)」を東京駅まで延伸すると発表した。従来の4つのルートに加え、中央区晴海から築地、銀座を経由して東京駅八重洲口に向かう東京駅ルート(仮称)を2026年秋ごろに新設する。臨海部の人口増で拡大する交通需要に対応し、住民の利便性を高める。
東京BRTは臨海部の新たな交通手段として都が計画。京成バス(千葉県市川市)子会社の東京BRT(東京・江戸川)が24年に本格運行を始め、東京テレポート駅(同・江東)と虎ノ門ヒルズ(同・港)を結ぶ幹線ルートなどを運行している。新ルートは東京駅八重洲口、銀座、築地に新たな停留所を設置し、晴海と結ぶ。
東京BRTは信号の少ない幹線道路の環状2号線を主に走行し、バスを優先する信号制御システムで定時性を確保している。一方、都は将来の臨海部の基幹交通として東京駅と江東区有明を結ぶ「臨海地下鉄」の整備を検討し、22年に事業計画案をまとめた。
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