
新潟県の花角英世知事は23日、赤沢亮正経済産業相と都内で面会し、東京電力柏崎刈羽原子力発電所6・7号機の再稼働に同意すると伝えた。赤沢氏に対して「できるだけ早く柏崎刈羽原発を視察し、自身の目で安全対策や東電の運営体制を確認してほしい」と要望した。
花角氏は緊急時の避難に使う道路の整備や東電の信頼回復など7項目について国の対応を確認し、再稼働への同意を伝達するとしていた。赤沢氏は経産省の回答を文書で伝え「新潟県の声をしっかりと受け止め、責任を持ってエネルギー・原子力政策を進めていく。再稼働は安全確保が大前提だ」と語った。
原発の安全性や地元住民への理解促進に関する項目は、原子力規制庁の金子修一長官が花角氏へ回答を渡した。再稼働に必要な地元同意のプロセスが完了した。
花角氏は高市早苗首相とも首相官邸で会談した。高市氏は「エネルギーの安定的で安価な供給が非常に重要だ。国として東電に不断の安全性向上を指導する」と述べた。花角氏は終了後、記者団に「新潟県民の気持ちは再稼働に賛否両論で割れており、判断が難しい課題だった」と話した。
東電は現時点で技術的に再稼働が可能な6号機について、24日に原子力規制委員会へ使用前確認を申請する。実際に原子炉を起動するのは26年1月20日を軸に調整している。
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