動物性原料を使用しないレトルトカレーを開発した(23日、大阪市城東区)

大阪公立大学は23日、動物性原料を使用しないレトルトカレーを開発したと発表した。価格は540円で、不二製油が手掛けている植物性原料で肉や魚、貝などのうまみを再現したダシ「ミラダシ」を使用した。イスラム教徒やビーガン(完全菜食主義者)など宗教上の理由などから食材が制限されている人にも日本食を発信する。

同校の生活科学研究科が企画・開発を手掛け、11月末から生協で販売を開始した。牛肉ベースのミラダシを中心に、ミンチ状の大豆ミートなども加えて一般的なカレーと遜色がない味わいに仕上げた。塩分の量を通常より6割ほどカットするなど、健康面にも配慮している。

大阪公立大の生活科学研究科が企画・開発を手掛けた(23日、大阪市城東区)

植物性原料だけで作り上げたことで、災害時も全員が口にできる強みを持つ。企画に携わった大阪公立大学大学院修士課程1年の重政美月さん(23)は「国民食を代表するジャパニーズカレーを、世界中の人が食べられるようにしたいという思いで作った。普通のカレーに近いおいしいものに仕上がった」と話した。

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