
JR四国は23日、2026年6月に徳島線や高徳線などで営業運転を始める新型ハイブリッド式ローカル車両の3600系を報道公開した。2030年度までに合計70両を導入し、老朽化したローカル気動車(ディーゼルカー)と置き換える。
公開したのは4両のみ先行投入する特別仕様の車両。近畿車両が製造する。ステンレスの車体に四国の海と空をイメージしたライトブルーを配色した。車体には「SHIKOKU Hybrid Vehicle 3600」と表記し、環境負荷が少ないハイブリッド車をアピールする。
車内は木目調の床にブルーとグリーンの座席を配置した。液晶式の案内ディスプレーと防犯カメラのほか、車椅子スペースやバリアフリー対応のトイレも設けた。乗客や荷物などが挟まれた際にドアが自動で開く電気式戸閉装置も同社で初めて搭載した。

新型車両は26年1月から試験走行を始める。同日記者団の取材に応じたJR四国の四之宮和幸社長は「従来の気動車と比べて乗り心地はよく、バッテリー駆動時は静かな環境も提供できる。ぜひ乗車して体感してほしい」と話した。
同日発表した11月の鉄道事業の運輸取扱収入は前年同月比4%増の29億3700万円だった。天候による大きな輸送障害がなく、瀬戸内国際芸術祭などのイベント開催で利用は堅調だった。
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