富士通は24日、米エヌビディアと自律的に作業をこなす人工知能(AI)エージェントを開発、運用するための基盤を開発したと発表した。AIエージェントのアプリケーション開発を効率化し、セキュリティーを確保したまま安全に運用できるようになる。今後、ロボットや機械を自律的に動かす「フィジカルAI」の開発などで同基盤を活用する。

富士通とエヌビディアは10月にAI半導体など複数分野での共同開発を発表しており、その一環となる。

今回開発したのは複数のAIエージェントを開発、連携させる際に必要な土台となる技術だ。エヌビディアが手掛けるAIエージェントを開発するためのツール群に、日本語に特化した富士通の大規模言語モデル(LLM)「Takane(タカネ)」を組み込んだ。

セキュリティー技術も搭載しており、企業の機密情報について安全性を確保しながらAIエージェントを運用できるようにする。

富士通はまず、企業の調達業務を効率化するAIエージェントの開発、運用で同基盤を活用した。帳票に記載する品名や金額、数量などの項目を社内の購買規約と照らし合わせる作業を自動化するAIエージェントを開発した。既にトライアル提供は進めており、2025年度中に顧客の実データを使って運用できるようにする。

今後はロボットに搭載するAIエージェントでの活用も想定する。10月の提携では、富士通とエヌビディア、産業ロボット大手の安川電機の3社でフィジカルAIの実用化に向けた協業を検討することも公表している。今後3社でのフィジカルAI開発にも新基盤を使う方針だ。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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