シャープは9月11日にドラム式洗濯乾燥機の新製品を発売する(26日、東京都港区)

シャープは26日、ドラム式洗濯乾燥機の2機種を9月11日から順次発売すると発表した。生成AI(人工知能)を活用し、専用アプリ上で洗濯時の最適なコース選びなどについて助言する仕組みを新たに取り入れた。想定価格は上位機種が39万6000円前後、機能を絞った下位機種と合わせた月産台数は9000台を見込む。

取扱説明書の内容や洗濯機を使う上でよくある質問などを元に、生成AIが利用者からの質問に文字で答える。例えば「浴衣の洗い方を教えて」と入力すると、「形崩れしやすい浴衣は専用コースをお使いいただくのがおすすめです」と返す。続けて、専用コースの選び方や洗濯前にしておくべき準備などを表示する。

浴衣やダウンジャケット、ジーンズといった洗濯物の種類や、洗い上がりの好みなどに合わせた68コースを展開する。洗濯機本体には「おしゃれ着」や「毛布」など、比較的使用頻度の高いコースが内蔵されており、それ以外のコースについてはクラウドサービスから洗濯機本体にダウンロードして使用する。

シャープが生成AIを家電に活用するのはオーブンレンジに続いて洗濯機が2例目となる。オーブンレンジではキャラクターが音声と文字の両方で使い方などを助言したが、洗濯機ではキャラクターは使わず、文字のみに絞った。

26日に都内で開いた発表会に登壇したシャープのスマートライフ事業統括事業部戦略推進部の阿部水樹係長は「楽しく料理をするのがコンセプトだったオーブンレンジに対して、洗濯機は正確な情報を利用者の方に届けることに重点をおいて設計した」と説明した。

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