ファンケルは、ヤギの乳に由来するエクソソーム（細胞が分泌する微粒子）を配合した化粧水の連用試験を実施し、ほうれい線と角層水分量の改善効果を確認したと発表した。今後詳細なメカニズムの検証を進め、スキンケア製品への応用や新たなアンチエイジング化粧品の開発に生かす。
今回実施した試験では、40〜60歳の女性を対象にヤギ乳エキスを配合した化粧水と無配合の化粧水をそれぞれ半顔に1日2回塗布し、試験開始前と連用4週間後、8週間後の肌状態を測定して評価した。
ほうれい線体積（ほうれい線の深さや面積を評価する指標）の変化率を比較したところ、連用8週間後にヤギ乳エキス配合化粧水を使用した人たちのほうれい線体積が低減し、ほうれい線の深さや面積が減少する効果を確認した。
また肌の角層水分量の変化率も、ほうれい線と同様に改善効果を確認した。これらの結果から、ヤギ乳エキス中のエクソソームがコラーゲンやエラスチンの産生増加に寄与し、ほうれい線が改善した可能性が考えられるという。
ファンケルは、シワやたるみの予防や改善を目的とするメカニズムの解明や美容成分の探索に取り組む中で、マイクロRNAの一種である「miR-365a」が皮膚の老化抑制に関与することを明らかにした。このmiR-365aを豊富に含むヤギ乳由来のエクソソームが、皮膚細胞の老化を抑制してコラーゲンやエラスチン生成の促進作用があることを5月に発表している。
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