リョービのギガキャスト設備(3月、静岡県菊川市)

ダイカスト大手のリョービは26日、三菱UFJ銀行や三井住友銀行などから200億円を調達すると発表した。自動車部品を一体成型する新技術「ギガキャスト」や、消費エネルギーを削減した本社新本館(広島県府中市)の設備投資に充てる。

27日付で三菱UFJ銀行と三井住友銀行を主幹事として、中国銀行や三井住友信託銀行などの金融機関から借り入れる契約を結ぶ。借り入れは9月1日付。シンジケートローン(協調融資)形式で、借入期間は7年間。

リョービは2025年3月、菊川工場(静岡県菊川市)内にギガキャスト専用工場を開設して大型製品の試作サービスを始めた。ギガキャストは電気自動車(EV)の部品軽量化やコスト低減につながる技術として注目を集める。

24年11月には本社新本館を竣工し、エネルギー使用量を従来の半分以下にする「ZEB Ready(ゼブレディ)」の認証を取得した。

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