大阪メトロが運行するオンデマンドバスの走行区域は、10月下旬から16区に拡大した

大阪市などは25日、AIオンデマンド交通検討会議を開き、此花区や大正区など8区で乗り合い型のオンデマンドバスの実証実験を始める方針を決めた。まずは2026年3月26日からの1年間運行する。本格運行に移行した4区と実証実験中の12区と合わせて、運行エリアは市内全区に広がる。

運行は大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)が担う。時間は毎日午前9時から午後7時まで。運賃は大人210円と提案した。利用者はバス停と乗車時刻を選び、アプリや電話などで予約する。人工知能(AI)が最適経路を計算して乗り合い形式で走る。

大阪メトロによると、本格運行している4区(北区、福島区、生野区、平野区)の25年4〜9月末の利用者は延べ27万5000人だった。1台当たりの利用者数を22年同期比で北、福島区は4割増、生野、平野区では9割増とする目標を掲げていたが、それぞれ目標値を30ポイント、56ポイント下回ったという。

今後運行コストを削減し、他の交通サービスとの併用を促すなどして利用者も増やして25年度末までの収支均衡を目指す。

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