岡山市は公共交通網のあり方を議論する法定協議会を開いた(23日、岡山市)

岡山市は市内の公共交通網について議論する法定協議会を開いた。宇野自動車(岡山市)が10月に中国運輸局に申請したバス路線の新設について、市が進める公共交通網の再編計画を妨げるとし反対意見が出た。市は2026年2月までに国に対して意見を出すかを協議する。

宇野自動車は岡山大学付属小・中学校など学校が集まる東山地区とJR岡山駅を結ぶ路線の新設を申請。雨の日の通学時間などに乗客の積み残しがあるとし、午前7時台に東山方面に1本、午後2〜4時台に岡山駅方面に4本の運行を求める。

バスや路面電車で路線が重なる両備ホールディングス(同)とグループの岡山電気軌道(同)が反対した。11月に路面電車を増便して輸送力を強めたとし、今後両社の共通定期券の導入などで利便性も高めると説明した。

岡山市は24年に市中心部のバス路線を幹線と支線に分け、支線は小型車両とするなどの地域公共交通計画をまとめた。協議会では4月から運行するものの利用が少ない支線バスの定着へ鉄道から乗り継げばバス運賃を割り引くといった案を共有した。

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