調査会社のインテージ(東京・千代田)が発表した調査によると、2025年度の年末年始(25年末から26年始め)に「旅行や帰省の予定はない」と回答した人が前年から4ポイント増え60%となった。物価高が正月の過ごし方にも影響している。

11月19〜25日に全国の15〜79歳の男女5000人を対象に、年末年始の予定や行動について調査した。

国内旅行や帰省をすると回答した人の平均予算は24年度から3%増加し4万7871円だった。予算の増減理由をたずねたところ、ともに「物価高・円安だから」が最多となった。「増やす」との回答のうち、40%が物価高などを理由にあげ、そもそも交通費が上昇しているためなどとした。一方で、「減らす」のうち、42%が同じく物価高などを理由にあげたが、旅行を控えて節約が必要だなどとする声が目立った。

インテージは「物価高や円安の影響で支出が増える人と、帰省などの行動を控える人に分かれたのではないか」と分析する。

支出を減らす対象のものや行動は年賀状が最多で10%だった。福袋や初売りなどの買い物が7%、外食が5%と次いだ。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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