静岡県は静岡空港(牧之原市)と中国の青島を結ぶ路線が2026年1月7日〜3月28日に欠航すると発表した。上海線も3月末まで欠航し、空港を発着する国際線はソウル線のみになる。中国の2月の大型連休「春節」需要を取りこぼし、県内観光業への悪影響も懸念される。
発表は25日。青島線は7月に初めて就航し、週1往復している。11月の搭乗者数は265人で搭乗率が19%と伸び悩んでいた。県によると運航会社は欠航の理由を「市場要因だ」としている。低い搭乗率に加えて、日中対立が影響した可能性がある。
上海線は12月13日から欠航が続いており、青島線と同じく夏ダイヤの運航のメドは見通せない。「春節での空港利用がなくなり、全体の利用者数への影響は否めない」(県担当者)とする。24年12月に新規就航した香港線は10月から運休している。
県がまとめた11月の搭乗者数は前年同月比8%増の6万3490人だった。搭乗率は81%と同月として過去最高になった。国際線は2万4214人が使い、搭乗率が9割近いソウル線が支えている。
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