左上から時計回りで日本ガイシのフィルター、日特の自動車プラグ、TOTOのトイレ、ノリタケの洋食器
ノリタケやTOTO、日本ガイシ、日本特殊陶業。これらの企業の源流は1876年創業の貿易商社、森村組に至ります。業種は異なり、資本関係もほとんど無いまま成長してきた異形のセラミックス企業の集団「森村グループ」。最近は燃料電池など次世代分野で連携の動きも出てきました。150年を迎える企業集団の今と未来の姿を追いました。
燃料電池で日本特殊陶業、日本ガイシなど再結集

愛知県小牧市にある日本特殊陶業の工場の一角に燃料電池システムの開発会社、森村SOFCテクノロジーの拠点がある。この会社は日特とTOTOの燃料電池関連部門の一部を切り出して設立し、2社と日本ガイシ、ノリタケ、森村商事が出資する。固体酸化物形燃料電池(SOFC)を開発し、持ち運び可能な試験機を2026〜27年に投入する計画だ。…続きを読む
日本ガイシや日特、幻の経営統合 「ゆる連携が肝」

セラミックス企業の集団「森村グループ」は上場する事業4社について、ノリタケを長男にTOTO、日本ガイシ、日本特殊陶業の順で兄弟のように呼び合う。かつて一部の経営統合を模索したが実現せず、株の持ち合いや資本関係はほとんどない緩やかな連携が続く。…続きを読む
「研究開発や調達で連携も」日本特殊陶業と日本ガイシ
日本特殊陶業の尾堂真一会長㊧と、日本ガイシの大島卓会長
日特と日本ガイシは1990年代に経営統合する構想が浮上していたが、それぞれ独立自営で発展する道を選んだ。グループ間で資本関係がほとんどない異形の企業集団の将来について、日特の尾堂真一会長と日本ガイシの大島卓会長に聞いた。…続きを読む
TOTOやノリタケ「創業精神を共有『遠い親戚』でつながり」
左からTOTOの清田徳明会長、ノリタケの加藤博会長、森村商事の森村裕介会長
森村グループは「一業一社」を是として陶磁器輸出を起点に、洋食器やトイレなどに事業を広げてきた。足元は半導体向け領域に各社挑戦している。TOTOの清田徳明会長、ノリタケの加藤博会長、森村商事(東京・港)の森村裕介会長に今後の戦略を聞いた。…続きを読む
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