日銀が30日発表した2025年末の銀行券発行残高によると、市中に出回ったまま年を越すお札の残高は120兆6060億円(24年末124兆778億円)となった。キャッシュレス化の進展で現金の需要が低下し、3年連続で減少した。すべて1万円札にして積み上げると、高さは1206キロメートルと富士山(3776メートル)の約319倍に相当する。

銀行券の発行残高は個人の財布や会社の金庫などにあるお札の総量。昨年7月に発行が始まった新紙幣は70億枚強が出回り、流通総数に占める比率は42.8%に上昇した。ただ、04年の前回改刷後は同時期の流通比率が7割弱に達しており、普及ペースは鈍い。

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