
フジ・メディア・ホールディングス(HD、FMH)は7日、村上世彰氏らが関わる投資会社レノ(東京・渋谷)などから不動産子会社、サンケイビル(東京・千代田)の買収提案を検討しているとの表明を受けたと明らかにした。サンケイビルをはじめFMHの不動産事業を巡っては村上氏側が売却やスピンオフ(分離)を求めている。
FMHは同日、村上氏側の大規模買い付け行為の提案についてさらなる詳細説明を求める「情報リスト」を村上氏側に交付し、内容を開示した。2回目の交付となる同リストで、サンケイビルについて「(村上氏側が)買収提案を行うことを検討している」とFMHに対して表明があったと明記した。
これについてFMHは村上氏側が不動産事業の再編を求める真意について、サンケイビルを支配下に収める目的なのではないかと「合理的に推察される」と指摘。真意について追加の説明を求めた。

村上氏側は2025年12月、FMH株を追加取得する場合は1株当たり4000円でのTOB(株式公開買い付け)を想定していると公表した。FMHは今回新たに、TOBの想定価格を事前に示した意図の説明を求めた。村上氏側はFMHに保有株式を売却する意思があるとも伝達していたとして、大規模買い付け行為を提案した意図との整合性を説明するように求めた。
村上氏側が大規模買い付けを実現した後に、市場外での取引などを含めて第三者へFMH株を譲渡する意向があるかどうかについても説明するように要請した。
アクティビスト(物言う株主)間での連携の有無もたずねている。村上氏陣営への支持を表明する米ダルトン・インベストメンツに加え、新たにSBI系の運用会社レオス・キャピタルワークスの陣営との関係性も示すように伝えた。レオス側は今回の村上氏らの動きについての態度は明らかにしていない。
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