鉱業分野では再編の機運が高まっている=ロイター

【ロンドン=湯前宗太郎】スイスの資源大手グレンコアと同業の英豪リオティントは9日までに、経営統合の協議を進めていると発表した。交渉は予備的な段階で、株式交換による合併も可能性にあがっている。統合が実現すれば、企業価値が2000億ドル(約31兆円)を超える世界最大手の鉱業会社が誕生する。

グレンコアとリオティントは株式交換による合併のほか、一部事業のみの統合も視野に協議を進めている。両社が出した声明では合意に至るかは確実でないとしている。

統合協議を進める背景には電気自動車(EV)の普及などにより、銅の需要が高まっていることがある。石炭などに力を入れてきた業界の流れが変わり、資源大手はポートフォリオの見直しを迫られている。

2025年には英アングロ・アメリカンと、カナダのテック・リソーシズが経営統合で合意した。24年にはアングロに対して、豪BHPグループが銅事業の強化に向けて買収提案をしたが、実現しなかったこともある。

約1年前にもグレンコアとリオティントの統合観測は浮上したが、後に交渉は決裂していたという。両社を巡っては、14年にグレンコアがリオティントに統合を打診したものの、頓挫した経緯もある。

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