指示にあわせて検索範囲の設定や検証、出力などを自動で実行する(AIツールの利用画面)

デロイトトーマツグループは9日、人工知能(AI)に関する世界の規制を自動的に情報収集し分析するAIツールを開発したと発表した。専門家が約1週間かけていた調査内容を、約30分で8割程度の精度までまとめられるという。デロイト内の専門家が内容を確認、評価をした上で、顧客企業への支援に活用する。

デロイトが開発したツールは、AIが自ら計画を立て実行する「AIエージェント」にあたる。同社内の専門家が利用して、顧客のAIサービスに関連する国内外の法令やガイドラインなどの情報をウェブ上から収集。対応すべき事項などを提案する。分析に使用するAIの基盤モデルや検索の方法などは変更できる。

ツールはデロイト社内の専門家が利用し、顧客企業のリスク評価や規制対応への支援に生かす。ツール自体の外部への提供は予定していないという。

山本優樹マネージングディレクターは「AIエージェントだけでは正確性の担保は厳しく、人間が介在する必要がある」と語った。ただ「技術の進化によっては状況は変わりうる。サービス内容は柔軟に切り替えてきたい」とした。

AIの産業利用には、分野ごとに異なる法規やガイドラインが関係していく。国・地域ごとにルール作りの動向や方向性も変化し続けている。企業にとってはルール形成の動向を調べたり、サービスごとに対応したりする負担が増していた。

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