
長瀬産業は13日、米カリフォルニア州にバイオの研究所を開設したと発表した。最先端のロボットや人工知能(AI)を導入し、微生物や酵素の探索や培養作業を自動化する。人の作業が中心の場合と比べて、探索からターゲット選定までのスピードが900倍になるという。新拠点でバイオ領域の新素材や新製品開発を加速し、成長の柱に育てる。
5日から稼働を始めた。土壌などのサンプルの中から目的の菌を選び出す自動ハンドリングロボットや微生物の培養や酵素反応の作業を全自動化する仕組みを導入する。バイオの研究機関や企業が集まる現地で複数人の研究員を採用して人材交流も実施し、研究開発力を高める。
同社は神戸市にバイオの研究拠点を持つほか、2025年には旭化成ファーマから診断薬事業を買収するなど、産業用酵素や食品素材、医薬品素材などの研究開発に力を入れている。バイオの研究拠点でロボットやAIを活用するのは今回が初めて。
バイオ領域は石油由来素材を生物由来に置き換えることによる環境負荷の低減につながるほか、微生物の力で医薬品や食品素材などの希少な物質を大量生産することで健康寿命の延伸に寄与する技術として期待がかかる。有効な微生物や酵素の発見にかかる時間・コストや安定生産の難しさが課題となっていた。
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