彦根城周辺での自動運転バスの実証運行で使われる車両=NTT西日本提供

滋賀県は13日、国宝・彦根城周辺で自動運転バスの実証運行を31日に始めると発表した。2月16日までの17日間、ドライバーが同乗する「レベル2」で往復約1.5キロメートルを無料で走行する。県は2026年度以降も実証を続ける方針で、全国初の地方税「交通税」が導入される場合、使途の一つになる可能性がある。

停留所は彦根駅、(彦根)市役所前、彦根城前の3カ所で、日中に平日は9便、土日祝日は11便を計画する。マクニカ(横浜市)が提供する電気自動車(EV)「NAVYA EVO3」を使い、彦根市のご当地キャラクター「ひこにゃん」を車体に描く。乗客定員は9人。関係者以外には2月2日から開放し、アプリで事前予約ができる。

実証運行は滋賀県が主体で、彦根市、NTT西日本、NTTビジネスソリューションズ(大阪市)も参加する。滋賀県の三日月大造知事は13日の記者会見で「(特定の条件下で無人運行の)レベル4での社会実装を目指し、実証運行は26年度以降も続けていく」と話した。必要に応じて彦根市内で運行エリアを広げる考えも示した。

当面は27年10〜12月に滋賀県で開催されるJRグループとのデスティネーションキャンペーン(DC)が節目になる。これはJRグループが地域と連携して実施する大型観光キャンペーンで、県は「DCをターゲットに、自動運転バスの活用を通じて公共交通全体の活性化やまちの魅力向上に努めたい」と説明している。

県内の自動運転バスでは東近江市がゴルフカートタイプの車両で実証運行を兼ねた営業運転をレベル2で続けている。県はこれよりも大きなバス型車両を使うことで、交通量の多い市街地での自動運転の実用化に道筋をつける考えだ。

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