セメントの需要も夏バテ気味のようだ。業界団体のセメント協会は27日、8月1~25日の国内販売量が前年同期に比べて7.7%少なかったと発表した。同協会は需要低迷の一因は猛暑で建設現場の作業が停滞したためとみており、サマータイムの導入を期待する声も出ている。
7月の販売量も前年同月比で5.1%減ったという。同協会によると、建設や建築、土木などの現場で働く作業員が熱中症を防ぐために休憩を長めに取らざるを得なくなっており、建設資材の搬入など作業にあたれる時間が減少。その影響はセメントの需要にも及んでいるという。
同協会の福嶋達雄・流通委員長は記者会見で「猛暑の影響は無視できなくなっているが、セメント業界だけでは対応が難しい」と発言。「個人的な意見だが、現場が涼しい時間に近所迷惑にならず作業できるよう、サマータイムの導入を政府に要望していった方がいいのかもしれない」とも話した。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。