グリコが25年に開いた定時株主総会(大阪市)

米投資ファンドのダルトン・インベストメンツは19日、江崎グリコに対し4つの株主提案を送ったと発表した。ダルトンの株主提案は3年連続で、グリコが3月に開く定時株主総会に諮る。前年に出した提案を基本的に踏襲しつつ、新たにダルトンのジェームズ・ローゼンワルド最高投資責任者(CIO)ら2人を社外取締役に選ぶよう求めた。

大量保有報告書によれば、ダルトンは2025年8月時点で計10.27%のグリコ株を保有する。ダルトンは4項目を提案する理由について「基幹システム障害による冷蔵製品の出荷停止や、大規模なチョコレート菓子の自主回収といった重大事案が相次いで発生している」などと説明している。

4項目は「2人の取締役選任」「1年以内に350億円を上限とする自社株買いの実施」「役員への株式報酬の拡充」「東京証券取引所が上場企業に求めた『資本コストや株価を意識した経営』の定款への明記」。自社株買いは前年の270億円から増額した上で提案した。

25年の株主総会ではダルトンの提案はいずれも否決された。ただ会社提案で可決された、配当総額を株主総会でも決められるように定款を変更する議案は、もともと24年の株主総会前にダルトンが提案したものだった。

同社の提案をグリコの経営陣が受け入れた格好で、株主が3月の株主総会で新規の提案などに対しどんな判断を下すか注目される。

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