浜岡原発の不正を受けて静岡県の鈴木知事(左端)に謝罪する中部電力の林社長(左から2人目)ら(20日、静岡県庁)

中部電力の林欣吾社長が20日、浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)の不正な審査データ提出を受けて同県の鈴木康友知事に謝罪した。知事は「積み上げた信頼に水を差す事態」と応え、周辺自治体と県民への報告を求めた。謝罪後に中部電社長職としての進退を報道陣に問われると「まずは事実解明だ」と言明を避けた。

午前11時に林社長が静岡県庁を訪れ、浜岡原発の安全審査で地震の想定を過小評価していたことなどを謝罪した。知事は自身の国会議員時代からエネルギー政策に関わってきたとしたうえで、「(原発再稼働の機運があるなか)信頼を大きく損ない、大変遺憾だ」と話した。

「マイナスから少しでもプラスにしていきたい」と語る林社長(左端、20日、静岡県庁)

謝罪後の報道陣の取材で御前崎市長などにも謝罪したことに触れ、「本当に安全なのか、浜岡と本部のコミュニケーションはうまくいっているのかなど厳しい声があった」と明かした。

林社長は16日に不正問題を調査する第三者委員会への協力や、組織の立て直しに専念するとして電気事業連合会の会長職を辞任した。社長職の進退について20日の謝罪後には「まず再構築を急ぐ」と繰り返し述べた。

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