再生可能エネルギー事業に取り組む「大森建設」(秋田県能代市)は14日、風力発電事業の陸上風車に渡り鳥が衝突するバードストライクを防ごうと、鳥の群れの接近を自動検知し、風車を停止させる監視システムを開発、導入したと発表した。風力発電所候補地の鳥類観察などへの展開が期待されている。
監視システムは、風車周辺に設置した高さ12メートルの支柱にステレオカメラを取り付け、鳥の群れを自動感知し、風車から500メートル以内に接近すると自動的に風車の稼働が停止する。映像は24時間記録され、鳥の個体数や飛行時刻などのデータが蓄積される。
大森建設と県内外の企業、能代市などが出資して発電事業を手掛ける「白神ウインド合同会社」の風車25基のうち同市にある7基で運用される。風車は渡り鳥の中継地として知られる小友沼の北側のエリアに位置し、春季に越冬地から繁殖地に向かう渡り鳥が通過する。
2025年3月に実施した監視システムの実証実験では鳥の飛翔(ひしょう)を880回確認したが、風車停止や衝突事故がなく、システムにもトラブルがなかった。同社は「再生可能エネルギーの推進と、生物多様性の保全という相反する課題を技術で解決するモデルケース。こうした取り組みがますます重要となる」としている。【田村彦志】
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