千葉県の熊谷知事㊧は三菱商事の中西社長(右手前)に苦言を呈した(28日、千葉県庁)

千葉県の熊谷俊人知事は28日、県庁を訪問した三菱商事の中西勝也社長と面会した。三菱商事が銚子市沖の洋上風力発電所の建設計画から撤退を決定したことについて知事は「県や地元はこの事業にあたって様々な準備をしており、結果的に振り回された形になった。撤退という結論だけでは済まされない」と苦言を呈した。

三菱商事側の打診で12分ほど面会した。中西社長は知事に対し、撤退に至った経緯などを説明した。中西社長は事業そのものからは撤退するが、地域の活性化については継続して取り組んでいく意向を表明した。

熊谷知事は同日の記者会見で今後の見通しについて、「事業者の選定も含めたそれぞれのプロセスが進んでいくので、大きな方向性は変わらない」との認識を示した。国に対しては事業が遂行・持続可能な形での制度設計と速やかな再公募を求めていく考えを明らかにした。

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