新たに導入した合成皮革向けの塗工設備

粘着紙大手のリンテックは28日、徳島県小松島市の小松島工場に新棟を建設し、合成皮革を製造する際に使う工程紙の塗工設備を導入したと発表した。投資額は48億円で、9月から稼働する。工程紙の生産能力は従来の1.5倍になる。自動車内装向けに合成皮革の需要が高まるのに対応し、インドや中国、欧州、北米など海外市場で販売を強化する。

同社は合成皮革の製造で型紙の役割を果たす工程紙を作っている。導入したのは基材に剝離剤を高速・高精度で塗工する設備。電気自動車(EV)などで軽量化へ合成皮革の需要が高まり大きい幅の製品が求められている。そこで幅が従来比30センチ広い2メートルの工程紙を作れるようにした。有機溶剤を使わないため環境負荷も低減する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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