
日本航空(JAL)は28日、東京・お台場エリアで10月に開業する「TOYOTA ARENA TOKYO(トヨタアリーナ東京)」に新設するラウンジなどを報道陣に公開した。同社の空港外ラウンジとしては世界5カ所目。JALの利用者がためたマイルをスポーツ観戦などに使ってもらい、主力の航空以外にも顧客への還元を増やす戦略の一環。
トヨタアリーナ東京の2階に「JAPAN AIRLINES LOUNGE」と「JAPAN AIRLINES TERRACE SUITE」を設ける。ラウンジは観戦席に近接したスポーツバー型で最大276人を収容できる。機内で提供するコーヒーやジンなどを楽しめる。テラスは観客席の一部を専用のプライベート空間としたもので団体客の利用を見込む。
いずれもJAL・Visaカードの利用者ならマイルを使って利用できる。1試合あたりラウンジ利用は1人1万5000マイル、テラスは12席部屋の利用で25万マイルが必要になる。

28日記者会見したJALの大森康史執行役員は「これまでマイル利用は航空利用が中心だったが、これからは非日常の特別な体験に利用してほしい」と語った。
JALは新型コロナウイルス禍を経て、マイルや金融といった「非航空」事業を強化している。23年からたまったマイルでスポーツ観戦などができるサービスを始めた。空港外のラウンジも「東京ディズニーシー」や「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」に加え、24年には英国リバプールのサッカースタジアムと、千葉県船橋市のアリーナにも設けた。
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