実証プラントに設置したアンモニア合成設備(福島県浪江町)

日揮ホールディングス(HD)は27日、再生可能エネルギー由来のアンモニア製造実証を福島県浪江町で始めたと発表した。効率的な製造技術の確立に取り組むほか、再生エネ供給量などに合わせてプラントを最適運転するシステムを検証する。

日揮HDは2021年、旭化成とともに新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金事業に採択された。浪江町にある実証プラント「浪江グリーンアンモニア統合制御実証フィールド(NAMICS)」で26年度末まで、再生エネ由来のアンモニアである「グリーンアンモニア」の製造を実証する。将来的に化石燃料由来のアンモニアと置き換える狙いだ。

NEDOなどが運営する「福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)」から供給される再生エネ由来の水素と窒素を原料にして、一般的な合成方法である「ハーバー・ボッシュ法」で製造する。製造したアンモニアは販売先のレゾナックを通じて、近隣の火力発電所に供給される。排煙脱硝工程で活用されて大気汚染を防ぐ。

NAMICSは23年に着工した。機器トラブルによる工事遅延があったものの、25年11月に完工した。旭化成は今回の実証結果を、27年度以降に計画する大規模グリーンケミカル実証プラントで活用する予定だ。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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