日揮ホールディングス(HD)は28日、ドイツの設計・建設会社であるExyte(エキサイト)と東南アジアの先端技術産業向け事業の共同ブランド「Nixyte(ニキサイト)」を立ち上げると発表した。半導体、データセンター、バイオ医薬品、電気自動車(EV)バッテリーに関する施設を設計・建設する。

海外事業を担う子会社の日揮グローバルがエキサイトと立ち上げる。両社は2023年に協業契約を締結していた。ニキサイトのブランド名でインドネシア、フィリピン、ベトナム、タイで事業展開する見込みだ。

両社のタイでの合弁会社の社名は12月までに「ニキサイト」へ変更する。タイ以外の国についても、プロジェクト受注に合わせて、「ニキサイト」の名前を冠した合弁会社を設立する。

エキサイトはクリーンルームや換気システムなどを強みにしており、米欧の半導体メーカーや製薬会社を顧客に持つ。日揮グローバルは東南アジアで石油精製プラントや液化天然ガス(LNG)プラントの建設などを手掛けてきた。両社が組めば効率的に半導体工場やデータセンターを建設できると判断した。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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