
京都府などは29日、京都丹後鉄道の特急用車両「丹後の海」の新型車両を、2028〜34年度にかけて順次導入すると発表した。観光列車を手がけてきた水戸岡鋭治氏が設計・デザインし、半個室型座席(セミコンパートメント)やラウンジを設ける。沿線住民に加えて京阪神から丹後地域を訪れる観光客の利用を広げる。
京都丹後鉄道の設備・車両を保有する第三セクターの北近畿タンゴ鉄道(京都府宮津市)が8両を新規導入する。藍色の車体に金色の装飾を施し、車内の内装は鉄道開業初期をイメージして木をベースとした。ラウンジには車いす利用者用のスペースに加え、飲食を提供するカウンターを設ける。
新潟トランシス(新潟県聖籠町)が車両製造を担う予定で、国の交付金や沿線自治体から集めた52億円を投じる。

京都丹後鉄道は京都府北部の西舞鶴駅や福知山駅と、兵庫県北部の豊岡駅を結ぶ、合計114キロメートルの路線で運行する。現在の「丹後の海」は1996年に製造された10両を水戸岡氏が改造したもので、京都丹後鉄道の特急「たんごリレー号」のほか、JR西日本との直通特急「はしだて」として京都―天橋立間で運行している。
運行を手がけるWILLER TRAINS(ウィラートレインズ、京都府宮津市)の飯島徹・代表取締役は「特急を中心に運用しつつ、日本海側方面への観光利用で活躍の場を広げたい」と語ったほか、大阪方面への直通乗り入れも検討したいと意気込んだ。
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