
出光興産は29日、電気自動車(EV)の性能を高めると期待される「全固体電池」の基幹素材を生産する工場の建設を始めたと発表した。トヨタ自動車が2027〜28年に発売をめざすEVに納入する。ガソリンの需要が落ち込むなか、脱炭素社会に対応する事業の主力に育てる。
製油所がある千葉事業所(千葉県市原市)内に「固体電解質」と呼ばれる粉末をつくるための設備を建てる。27年の完成をめざす。投資額は数百億円。
固体電解質は全固体電池の充放電に欠かせない基幹部品だ。石油精製の副産物として出る硫黄成分などを原料にする。生産能力は年間数百トンにする。数千台のEVに必要な量に相当するという。
トヨタ向けの生産が軌道に乗れば、生産設備の大型化や増設を検討する。全固体電池は現在主流のリチウムイオン電池に比べ、EVの航続距離を延ばしつつ充電時間を短くできるとみられている。
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