
商業施設のパルコは29日、福岡・天神の「福岡PARCO(パルコ)」の営業を2027年2月末で終了すると発表した。隣接する新天町商店街と一体で再開発し、複合ビルを2棟建設する。30年代の開業を目指す。総事業費は約1890億円を見込み、26年度に設計に着手する。天神の大型再開発が動き出す。
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再開発は福岡パルコや新天町ビルを含む「パルコ街区」、新天町商店街を含む「新天町街区」に分かれる、福岡市によると、事業費はそれぞれ約1000億円、約800億円で、このほか地下通路の整備に約90億円かかる。25年までに都市計画が決定しており、26年度に設計着手し、30年代の完成を見込んでいる。

パルコ街区は延べ13万8000平方メートルで、商業施設に加え、ライブハウスや現代アートを展示するミュージアムなどが入る見通し。パルコの溝口岳取締役は同日の記者会見で「より顧客の利便性を向上させ、国内外からの顧客を呼び込みたいと思い複合施設も検討する」と説明した。
新天町商店街公社のほかパルコやJ・フロントリテイリング子会社のJフロント都市開発、西日本鉄道など6者が共同で開発する。
新天町商店街は建物の老朽化に伴い耐震性の高いビルへの建て替えが検討されている。新天町街区は延べ8万8000平方メートルで、商業施設のほか地域の歴史や文化を発信する施設が建てられる見通しだ。

福岡パルコは10年に開業した。本館と新館をあわせた店舗面積は4万2000平方メートルで、テナント179店が入る。25年2月期のテナント取扱高は過去最高の272億円と、全国のパルコ15店舗で6番目に多い。
建物は完成から90年たち、老朽化している。パルコの溝口氏は「グループ全体への影響は大きいが、将来に向けた再開発が大切だと判断した」と話した。
天神地区では再開発が相次ぐ。商業施設「イムズ」の跡地に三菱地所の「天神1-7計画(仮称)」、福岡地所の「天神ビジネスセンター2期計画」といった大規模ビルの建設が控えている。同地区の再開発促進策「天神ビッグバン」では、30年代までに120棟ものビルが開業する予定だ。
建設コストの高騰を受けて全国で再開発を計画を見直す動きもある。福岡市でもJR九州が博多駅の線路上への複合ビル建設計画を中止した。
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