
日産自動車は28日、2025年7月の世界販売が16カ月ぶりに前年実績を上回ったと発表した。中国で4月下旬に発売した電気自動車(EV)のセダン「N7」が販売好調で、国内市場や欧州などの落ち込みを補った。
世界販売は26万2745台と前年同期比1%増だった。地域別では中国市場がけん引し、22%増の5万7359台だった。米国販売はマイナスだったものの、北米全体では4%増の10万7929台だった。
販売不振が改善し、業績改善の兆しが見えてきたが国内や欧州は依然として振るわない。国内販売は19%減と国内の大手8社で最も減少率が大きかった。国内では8年ぶりに刷新する新型「リーフ」を年内に投入するとしており、巻き返しを図れるかが今後のカギを握る。
同日まとまった国内乗用車8社の7月の世界生産台数は前年同月比2%減の197万8949台だった。2か月ぶりの前年割れでトヨタ自動車を除く7社がマイナスだった。
マツダの落ち込みが最も大きく、23%減の8万6551台だった。国内生産が足を引っ張り、28%減の5万6637台に落ち込んだ。多目的スポーツ車(SUV)「CX-30」は50%減の5873台だった。
8社の国内生産台数は8%減の70万5101台、海外生産台数は2%増の127万3848台、日本からの輸出台数は5%減の34万54台だった。
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