
【広州=田辺静】中国自動車大手の比亜迪(BYD)は1日、2026年1月の新車販売台数が前年同月比30%減の21万51台だったと発表した。前年同月を下回るのは5カ月連続。中国政府が1月から電気自動車(EV)など新エネルギー車への補助金額を減額した影響が出た。
主力の乗用車販売のうち、EVは34%減の8万3249台、プラグインハイブリッド車(PHV)は29%減の12万2269台だった。1月にはPHVセダン「秦PLUS」などのモデル刷新を実施したものの、販売台数の上積みにはつながらなかった。
BYDは25年4月ころから国内販売が伸び悩み、9月には1年7カ月ぶりに新車販売が前年同月を下回った。競合との価格競争が一層激しくなったのが一因だ。
1月は政策の変更もあった。中国政府は新エネ車の普及を目指し、25年末まで新エネ車の自動車取得税を免除していたが、26年1月から免除額は半額となった。BYDは新エネ車のみを販売しているため、大きく影響を受けたもようだ。
海外販売は好調だ。ピックアップトラックを含む乗用車の海外販売は4割増の10万9台だった。欧州などで販売を伸ばすほか、25年12月には中東の複数国で大型多目的スポーツ車(SUV)の投入を発表するなど積極的に海外市場を開拓している。
BYDの25年の新車販売台数は24年比8%増の460万2436台だった。中国の新エネ車シフトを背景に急速に販売台数を伸ばしてきたが、成長ペースは落ちてきている。
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