
カメラの業界団体のカメラ映像機器工業会(CIPA)は2日、2025年のデジタルカメラの国内企業出荷額が8805億円と24年から7%増えたと発表した。コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)の伸びがけん引した。スマートフォンの普及で市場が落ち込んでいたが、若年層を中心に再評価の動きが広がっている。
総出荷額が前年を上回るのは5年連続だ。15年(8854億円)以来、10年ぶりの水準に回復した。総出荷台数は11%増の943万台だった。平均単価は約9万3000円と、前年(約9万7000円)から低下した。

市場拡大のけん引役はコンデジだ。コンデジなどの「レンズ一体型カメラ」の総出荷額は1514億円と49%増えた。カメラ各社が相次いで新製品を投入したことが寄与したと見られる。
業界最大手のキヤノンは25年、動画に強いコンデジの新製品「パワーショット V1」を投入した。搭載する画像センサーの大きさをこれまでの約2倍にし、高画質の動画が撮れるようにした。ソニーも約10年ぶりにコンデジの最上位モデルを販売した。
若年層を中心にSNSに投稿するなどの楽しみ方が広がり、個性派のコンデジも相次ぐ。富士フイルムは業界では珍しい、縦構図の写真が撮れる新製品「エックスハーフ」の販売を25年6月から始めた。
国別の出荷額では中国向けが7%増、日本と中国を除くアジア向けが9%増とけん引した。いずれも日本向け(2%増)を上回った。
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