太陽ホールディングス

太陽ホールディングスは28日発表した2031年3月期を最終年度とする中期経営計画で、医療・医薬品事業の収益力を高める方針を明らかにした。在庫の適正化や原価低減などを進める。医薬品事業は大株主の香港の投資ファンドから事業の継続について批判を受けており、収益力を高めながらグループの位置づけを再検討するとした。

同社によると、医薬品事業は25年3月期で投下資本利益率(ROIC)が加重平均資本コスト(WACC)を下回っている。31年3月期にはROICがWACCを超える見込みだという。在庫の適正化や原価低減などを進めて収益力を高める。

医薬品事業を巡っては、同社の株式を14.89%保有する香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが事業の継続を批判している。

6月に開かれた定時株主総会では、事業を立ち上げた佐藤英志前社長の再任に反対した。再任は否決され、佐藤氏は上席専務執行役員として医療・医薬品事業のトップに就いている。

同社は医薬品事業の収益力の改善を進める一方で、「資本効率性の視点からの改善及び戦略的選択肢の検討を実施」するとした。中計期間中に医薬品事業のあり方について検討していくとしている。

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